「お菓子を食べると虫歯になりやすい。」を考えてみよう

■お菓子と虫歯のふか～い関係

甘いものを食べると、虫歯になりやすいというのは常識です。でも、どうして？と言われると、上手に説明できる人は、案外少ないのではないでしょうか。

・虫歯ができるのは、虫歯の原因菌（ミュータンス菌）が働くから！

虫歯の原因菌（ミュータンス菌）は、歯の表面に存在する糖質をエネルギー源として、酸を作ります。簡単に言うと、虫歯菌は、糖を食べて、排泄物として、酸を出すのです。この酸が、歯のエナメル質や象牙質を溶かし、虫歯を引き起こす原因となります。

・虫歯菌は、歯についている歯垢の中で、エサが来るのを待っている。

歯の表面の歯垢（プラーク）の中に、虫歯菌は潜んでいます。歯ブラシしても、全部落とせていない人がほとんどなので、多くの人は、口の中に虫歯菌を飼っています。歯垢（プラーク）というのは、食べかすではなくて、ばい菌たちが集まって協力体制を作った工場なのです。その中で虫歯菌は、効率よく、酸を作って、歯を溶かします。すなわち、歯の表面に歯垢（プラーク）が多い人ほど、たくさん酸が作られます。私たちが甘いものを食べると、虫歯菌のいる工場に糖分が取り込まれ、どんどん酸を作り出してしまうのです。そのため、食べた直後の歯磨きには、虫歯予防には絶大な威力を発揮します。食べた直後なら、うがいでも、歯磨きほどではありませんが、やらないよりは、効果があります。

・長時間べったりとくっついた歯垢（プラーク）は、歯ブラシでは落とせない！！

また、歯垢（プラーク→ばい菌たちの工場）は、歯の表面にべったりとついて、日にちが経つほど、落としにくくなってきます。歯磨きしているのに、虫歯になってしまった、と言う人は、特に要注意です。取れなくなってしまった歯垢（プラーク）は、歯医者さんで取ってもらう必要があります。歯石はとってもらう、と思っているかもしれませんが、歯石になる前に、すでに、しつこいプラーク(歯垢)は取れなくなっています。定期的な歯医者さん通い、定期健診、は虫歯早期発見だけでなく、プラークの徹底除去の意味もあるのです。

 ・頻繁に間食をする人は、虫歯に要注意！

間食とは、食事と食事の間で取る食べ物です。間食は、虫歯の原因となります。理由は、間食をすることで、口の中に糖分が存在する時間が長くなるからです。甘いものを摂取して、ある程度時間が経つと、唾液の力を借りて、口の中の環境は、少し回復します。しかし、間食を取ることで、虫歯菌にとっては、頻繁にえさを与える結果になり。歯垢（プラーク）はどんどんふえてしまいます。ここでまた歯ブラシを怠ると、一気に虫歯ができやすい環境になってしまいます。

■最も危険な間食ベスト３

①甘いジュース類

歯にまんべんなく、糖をふりかけて、最も効率よく虫歯菌を育ててしまいます。喉が渇いた時に飲むことがほとんどなので、あとにうがいや歯磨きをすることは少ないでしょう。頻繁にジュース類を飲む人は、虫歯のリスクが最も高いです。

②飴

飴は、甘いジュースと似ています。長時間口の中にあり、小さいお菓子のわりに、リスクが高いです。

③チョコレートやキャラメルなど、粘度があるお菓子

そのまま糖分は歯にくっついてとれません。

・間食の注意

食べた後は、すぐに歯磨きをするのがベストです。できないときは、食べ終わった直後、水でお口をすすぎましょう。糖分の入っていない飲み物で、口の中を洗い流すことだけでも、しておきましょう。糖ができるだけ、長い間、歯に接触することがないようにする、というのが、虫歯予防のコツです。日々の歯磨き週間、食事後の早い時期の歯磨きをが、最も予防効果が高いです。しかし、できない時もあります。そんな時は、食べた直後のぶくぶくうがいも、多少の効果はあります。

■虫歯予防の最新兵器！取れないプラーク（歯垢）を破壊する、歯科医院でのPMTC

歯医者さんで定期健診を受けた際に行う、プロのお掃除は、歯ブラシでは取れない、しつこいプラークを取ってしまいます。PMTCというのは、「プロによる、器具を使った歯のお掃除」、の略称です。取れなくなった歯垢の工場は、バイオフィルムとも呼ばれます。時々この虫歯工場を、歯医者さんで破壊することは、虫歯予防の強力兵器となります。

■福岡市早良区で虫歯にお悩みなら【うらかわ歯科医院】へ

今回はお菓子と虫歯の関係についてご紹介しました。普段行っていただいているセルフケアに加え、歯科医院で行うプロフェッショナルケアも行うことで虫歯をしっかりと予防することができます。すでに症状が出てしまっている方は、あきらめて放置せずすぐに歯科医院を受診しましょう。福岡市早良区で虫歯についてお悩みの方は、お気軽にうらかわ歯科医院へお越しください。

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